市場概況 –2025年03月31日

直近の収支 +351,557円

 

 

 

 

2025年 月間収支

 

3月 +351,557円

 

 

 


 

 

 

 

 

オーストラリアのCPI(消費者物価指数)発表に注目し、それが豪ドルにどのような影響を与えるかを見ていました。

イベントガイドによると、市場の予想では前年比CPIが2.5%から2.6%に上昇する見通しでしたが、企業調査から得られた月次インフレの兆候では、コスト圧力が和らいでいることが示されており、下振れサプライズの可能性も視野に入れていました。これが実現すれば、RBA(オーストラリア準備銀行)のハト派姿勢を後押しする材料になると見ていました。

その前提で、私たちは以下のようなシナリオを想定していました:
■「オージー上昇」シナリオ

CPIが予想を上回る結果となった場合、RBAが利下げに慎重な姿勢を維持する根拠となり、豪ドルが買われる展開を予想していました。リスク選好が維持される場合、**AUD/CHF(豪ドル/スイスフラン)**のロング(買い)を狙っていました。

スイス国立銀行(SNB)がよりハト派寄りの姿勢を見せていること、スイスフランが米国の関税やドルの安全資産としての需要に影響を受けやすいことを踏まえ、AUD/CHFは良い組み合わせだと考えていました。

また、リスク回避ムードが強まった場合は、**AUD/NZD(豪ドル/NZドル)**のロングを検討していました。RBNZ(ニュージーランド準備銀行)は利下げに前向きで、RBAはやや慎重だったため、この中央銀行のスタンスの差が豪ドルに優位性を与えると見ていました。
■「オージー急落」シナリオ

逆に、CPIが弱い結果となった場合、RBAの利下げ観測が一気に高まり、豪ドルが売られる可能性を想定していました。

リスク選好が強い場合は、**GBP/AUD(英ポンド/豪ドル)**のロングが良いと考えていました。BOE(イングランド銀行)はRBAほどハト派ではなく、英国経済は米国関税の影響も比較的受けにくいため、テクニカル的にも上昇チャネルを維持していたこの通貨ペアは魅力的に見えました。

もし市場がリスク回避に傾いた場合には、**AUD/JPY(豪ドル/円)**のショート(売り)も選択肢と考えていました。この通貨ペアはチャネルの中間付近で頭打ちの様相を見せており、不安定な相場では円が買われやすい特性があります。
■実際の結果

2月のCPIは、豪州のインフレ鈍化を示す内容となりました:

CPI(前年比)は2.4%と、市場予想(2.6%)および前回(2.5%)を下回りました。
RBAが重視するトリム平均インフレ率も、2.8%から2.7%に低下しました。
主な上昇要因は「食品・ノンアル飲料(+3.1%)」「アルコール・タバコ(+6.7%)」「住宅関連(+1.8%)」でした。
家賃の前年比上昇率は1月の5.8%から5.5%に鈍化し、2023年3月以来の低水準に。
電力料金は政府の補助金によって大幅に下落(-13.2%)。
ガソリン価格も前年比で5.5%下落し、1月の-1.9%からさらに弱含みました。

この結果により、豪ドル売りシナリオがファンダメンタル的に実現しました。インフレの鈍化は、RBAが今後さらに利下げに動く可能性を高め、市場では5月利下げの織り込みが約3分の2まで上昇しました。
■マーケットの反応

GBP/AUDのチャートを見ると、CPI発表前はピボットポイント(2.0520)付近の中間チャネルで抵抗に遭っていたことが分かります。その後、CPIの下振れにより一旦は上昇しましたが、イギリスのCPIも予想を下回る結果となり、英ポンドも売られて、上昇は一時反転しました。

ただし、英国政府の予算発表がポンドを押し上げるきっかけとなり、GBP/AUDは再び上昇へ。予算責任局(OBR)は成長見通しを下方修正し、借入とインフレ予想を引き上げましたが、リーブス財務相が「増税なし」「建設投資の強化」などの政策を発表し、ポンドに安心感を与えました。

GBP/AUDは**61.8%フィボナッチとS1サポート(2.0400)**付近で明確に買いが入り、テクニカル分析が機能した形となりました。その後、2.0520のピボットレベルを突破し、**R1(2.0720)**に向かって上昇しました。

さらに、金曜日の英国小売売上高が前月比+1.0%(予想-0.2%)とサプライズ上昇したことも追い風となり、GBP/AUDは週末までしっかりと上昇を維持しました。
■結論(The Verdict)

どうだったかというと…

ファンダメンタル分析は、CPI下振れによる豪ドル弱含みを的確に予測していましたし、テクニカル分析でもチャネルやサポート/レジスタンスが機能していました。

ただし、今回のようなセットアップでは、トレード管理の重要性が改めて浮き彫りになりました。CPI発表直後にGBP/AUDは上昇しましたが、その後の英国CPIの弱さで一時的に下落する場面があり、短期的には波乱もありました。

61.8%フィボナッチとS1サポートでエントリーして辛抱強くポジションを維持したトレーダーは、結果的に300pips以上の上昇を取ることができたかもしれません。金曜日の英指標もサポート材料となり、利確するには十分な展開でした。

しかし、CPI発表直後に飛び乗った人には、一定の忍耐とリスク管理が必要だったと思います。本格的な上昇のカギとなったのは、むしろその後の英国予算発表であり、通貨ペアの動きには複数のファンダメンタル要因が重なることで明確なトレンドが出るということを改めて示しました。

このように、今回の分析は全体的にうまくいきましたが、最終的な勝敗を分けるのは「発表後の変化への柔軟な対応力」だったと言えるでしょう。

 

 


 

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